嬬恋アトリエ

群馬県嬬恋村、標高1100mの雑木林の中にアトリエが建っています。

嬬恋のアトリエ

雑木林の中に建つ嬬恋のアトリエ。

 

1972年に僕の父が別荘として建売のものを購入し、40年以上も大事に使っています。

もとは避暑のための設計でしたが,1998年には断熱工事を施しマイナス15度の寒さでも(寒いながらも)暮らせるようになりました。
暖房と調理はは薪ストーブ。その他にキッチンストーブも加わり、大きなピザも焼けます。
夏は暑い日でも25℃くらいです。小楢の樹が屋根の上を覆うように生え、室内に涼しい風を通します。まるで天然のクーラーです。

屋根にはしばしば枝が爆弾のように落ちて穴があきます。

屋根にはしばしば枝が爆弾のように落ちて穴があきます。

冬が近づき色づいた葉が落ちると太陽の日差しが入りこみ日中は暖かく過ごすことができます。
でも冬の寒さは半端ではありません。
油断すると水道管は凍りつき、朝晩薪ストーブを焚かないと部屋は温まりません。

嬬恋アトリエの薪ストーブ。

嬬恋アトリエの薪ストーブ。

このような暮らしの経験を活かして、寒冷地の住宅の設計を工夫するようになりました。
水はいちいち外の不凍水栓を開閉しなくても室内から湯・水・排水まで同時に水抜き可能にしています。(こうした寒冷地では水道の「水抜き」ができる必要があります)
屋根は煙突掃除や落ち葉の掃除がしやすい緩い勾配にしています。
断熱気密化は必要不可欠で、暖房エネルギーは一般住宅の1/3くらいですむよう考えています。
週末住居、永住別荘として暮らしているお客さまには「東京の家より暖かくて身体が楽です」と喜んでいただいております。

コンピューターのおかげで仕事のほとんどはこちらで出来るようになりました。 
そのため,建設場所は近県の群馬や長野のみならず東京や京都なども可能です。
山で永住をしたい、週末住居が欲しい、というかたはぜひ安田滋の経験にもとづいた設計の住まいを考えてみてください。