外のテーブルでランチ

暖炉があるアウトドアリビング

暖炉があるアウトドアリビング

外の暖炉でバーベキューが楽しめる

外の暖炉でバーベキューが楽しめる

アトリエの外のテーブル。山の仲間たちと宴会。

アトリエの外のテーブル。山の仲間たちと宴会。 

 

外のテーブルでランチ

 アトリエの機能を嬬恋に移行して 10年以上経ちました。都会の喧騒のなかでの暮らしにはない、空気、水、野菜などが新鮮でとてもおいしいことが魅力です。野菜は畑で育てた自家製、葉物や根菜類は毎日の食卓に上ります。天気の良い日は必ずと言ってもよいほど外でランチタイムを迎えます。

キッチンで作ったものを運んで食べるのではなく、外のテーブルで登山用のバーナーを使い調理します。パスタ、うどん、ときにはご飯を土鍋で炊くこともあります。おかずはいろいろ、畑の野菜だけでなく、春は山菜、秋はキノコ。アトリエのまわりで収穫してきます。テーブルにパソコンを持ち出し、ときには好きな 70年代の曲を聴きながらゆっくりと仕事をすることもあります。

外にリビングがある暮らしがこんなに心を癒してくれるとは思っていませんでした。考えてみると、外でお弁当を食べると美味しく思うのと同じことなのですね。都会の住まいにもこんな暮らしかたを積極的にとり入れるのもひとつの方法だと思います。バルコニーに庇をつけてテーブルを置く、囲まれたデッキのある中庭でプライバシー度の高いアウトドアリビングをつくる・・・さまざまな外のリビング空間のデザインが考えられます。

安田滋アトリエ設計の嬬恋山荘(2013年竣工)は外の広いデッキに暖炉をつくり、屋根をかけました。雨の日でも楽しく過ごせます。火を熾してバーベキューでワイン、食後の紅茶と手づくりのクッキーをいただきます。日常ではなかなか味わえない素敵な暮らしがちょっとした住まいの仕掛けで実現できるのです。