1993年に建てた住まいをもっと長生きするように修繕しました。

東京 世田谷の北烏山に建てた住まいの建て主から連絡がありました。 「子どもたちにいずれ住んでもらう家にするにはどこをどう手を入れればよいだろうかな?相談にのっていただきたい。」 築二十二年経った住まいはボロボロではなく、綺麗に住まわれていました。 さすがにバルコニーは傷み、外構の一部分は腐りはじめていました。 当時小学生だったお子さまも成人されて、建主は仕事を引退。 住めば住むほどこの家のよさがわかり、あと30年以上は維持できるように今のうちに手を入れておきたい、ということでメンテナンスを計画しました。 主な修繕箇所はバルコニーの床板張り替え、外構の壁のやりかえ、北側柱の根元の取り替え、浴室引き戸敷居の取り替えです。 約2ヶ月の工事はこの家をつくった大工さんが直接担当しました。 お互い年をとりましたが、よい仕事をしたおかげで施主に気に入ったいただき、次の世代に引き継いでいくことができそうです。 やはり住まいはできた時が全てではなく、何年も愛し続けていただき、自分の家を作り続けることが本当の住まいなのです。    竣工当時の写真 竣工宴会の写真。よく見ると住宅建築の植久さんや横浜の森棟梁、ここを作った長塚棟梁兄弟もいます。      バルコニー修繕していただいた長塚実棟梁。    柱の一部が腐り、根継ぎしました。  外構の壁は前とおなじ寸法で作り直しました。    浴室引き戸の敷居は作り直しました。OMソーラーの床吹き出しグリルが見えます。  バルコニーを広くしました。    手摺も作り直しました。  現在の2階居間の様子。   懐かしいと思います。OMソーラー制御盤の第1号モデルです。現役で働いています。撮影した11月24日の棟温度は51℃でした。